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ビットコインの保有者数は世界に何人?推計が数倍違う理由

結論:正確な人数は「誰にも分からない」が正しい答え
「ビットコインの保有者は世界に何人いるのか」という疑問に、唯一の正確な答えはありません。ビットコインのブロックチェーンが記録しているのは「アドレス」の残高であり、「人」の数ではないためです。1人が複数のアドレスを持つこともあれば、逆に取引所の1つのアドレスに数百万人分の残高がまとめて保管されていることもあります。
この記事のポイント
- ブロックチェーンはアドレスを記録するが、人を記録しないため、正確な保有者数は原理的に分からない。
- 決済会社Triple-Aは2024年時点で暗号資産全体の保有者を世界で5.6億人超(世界人口の約6.8%)と推計。
- ビットコイン単体の推計は調査手法により数億人規模の開きがある。
- 保有量の分布は偏っているという分析もあるが、取引所の集約アドレスの扱いで結果が大きく変わる。

なぜ「正確な人数」が分からないのか
- ブロックチェーンはアドレス単位:残高が記録されるのはビットコインアドレスであり、その持ち主の身元は記録されません。
- 1人が複数アドレスを持てる:プライバシーのため、多くのユーザーは送金のたびに新しいアドレスを使います(詳しくはアドレスの種類)。
- 取引所は代表アドレスに集約:取引所(カストディアン)は多数の顧客の残高を少数の管理アドレスにまとめて保管することが多く、アドレス数と実際の利用者数は一致しません。
- 調査手法も複数ある:アンケート調査、取引所の公表ユーザー数、ウォレットアプリのダウンロード数などを組み合わせる手法もありますが、いずれも重複や非利用者を含む可能性があります。
実際の推計値(幅があることに注意)
暗号資産の保有動向を継続的に調査している決済会社Triple-Aは、2024年時点で世界の暗号資産保有者数を5.6億人超、世界人口の約6.8%と推計しています(同社の推計は暗号資産全体であり、ビットコイン単体の数字ではありません)。
ビットコインに限定した推計は情報源によって大きく異なり、数千万人規模の保守的な推計から数億人規模の楽観的な推計まで、手法によって数億人規模の開きがあるのが実情です。この開きの主な理由は、前述の「アドレスと人の不一致」に加え、集計対象を「取引所の口座保有者」まで含めるか「オンチェーンで確認できる残高」に限定するかといった定義の違いにあります。
「保有者数◯億人」という見出しの読み方
ニュースやブログで見かける「保有者数」の数字は、出典と算出方法を必ず確認しましょう。暗号資産全体の数字なのか、ビットコイン単体の数字なのか、オンチェーンの残高ベースなのか、口座数ベースなのかで、数字は大きく変わります。
保有量の偏り(分布)について
学術研究や分析会社のレポートでは、少数の大口保有者が供給の大きな割合を占めるという分析がしばしば紹介されます。2021年10月に発表された全米経済研究所(NBER)のワーキングペーパー(Makarov and Schoar, No.29396)では、上位1万人の個人保有者(全体の約0.01%)が、当時の流通量の約4分の1にあたる約500万BTCを保有していると分析されました。ただし同論文のデータは2021年時点のものであり、現在の状況を示すものではありません。
一方、オンチェーン分析会社Glassnodeは、アドレス単位の単純な集中度統計は誤解を招きうると指摘しています。取引所が多数の顧客の資金をまとめて管理する「集約アドレス」を1つの大口保有者として数えてしまうケースがあり、実際の個人間の格差を過大に見せる可能性があるためです。つまり「本当にどれだけ偏っているか」は集計手法に強く依存し、専門家の間でも見解が分かれています。
よくある質問
Q. ビットコインの保有者は世界に何人いますか? A. 正確には分かりません。ブロックチェーンはアドレスを記録しますが、その持ち主の人数は記録しないためです。決済会社Triple-Aは2024年時点で暗号資産全体の保有者を5.6億人超(世界人口の約6.8%)と推計していますが、これはビットコイン単体の数字ではありません。
Q. なぜ推計によって数字がこんなに違うのですか? A. 「取引所の口座数を含めるか」「オンチェーンの残高だけで数えるか」など、算出方法の定義が情報源ごとに異なるためです。1人が複数アドレスを持つ一方、取引所の1アドレスに数百万人分の残高が集約されている場合もあります。
Q. 少数の人が大半のビットコインを持っているというのは本当ですか? A. そうした分析(2021年のNBER論文など)はありますが、取引所の管理アドレスを「1人の大口保有者」として数えてしまうケースがあり、実際の個人間の格差を正しく反映していない可能性がGlassnodeなどから指摘されています。数字は分析手法に強く依存します。
参考・出典
- Global Cryptocurrency Ownership Data(Triple-A)
- Blockchain Analysis of the Bitcoin Market(Makarov & Schoar, NBER Working Paper No. 29396, 2021年10月)
- No, Bitcoin Ownership is not Highly Concentrated(Glassnode Research)
関連記事:ビットコインになぜ価値があるのか・ビットコインドミナンスとは・時価総額とは
投資にあたっての注意
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。ビットコインは価格変動やハッキング、紛失等のリスクがあります。投資判断はご自身の責任で、余裕資金の範囲で行ってください。税制・規制は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式の一次情報をご確認ください。
Sources
よくある質問
- ビットコインの保有者は世界に何人いますか?
- 正確には分かりません。ブロックチェーンはアドレスを記録しますが、その持ち主の人数は記録しないためです。決済会社Triple-Aは2024年時点で暗号資産全体の保有者を5.6億人超(世界人口の約6.8%)と推計していますが、これはビットコイン単体の数字ではありません。
- なぜ推計によって数字がこんなに違うのですか?
- 「取引所の口座数を含めるか」「オンチェーンの残高だけで数えるか」など、算出方法の定義が情報源ごとに異なるためです。1人が複数アドレスを持つ一方、取引所の1アドレスに数百万人分の残高が集約されている場合もあります。
- 少数の人が大半のビットコインを持っているというのは本当ですか?
- そうした分析(2021年のNBER論文など)はありますが、取引所の管理アドレスを「1人の大口保有者」として数えてしまうケースがあり、実際の個人間の格差を正しく反映していない可能性がGlassnodeなどから指摘されています。数字は分析手法に強く依存します。
本記事は情報提供のみを目的とし、投資・金融・取引の助言ではありません。価格は参考値で古い場合があります。投資判断はご自身の責任で。