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メルカリのビットコイン取引とは|手数料・出金の制限・安全性を解説

スマートフォンでアプリを操作する手元
Photo: rawpixel / CC0 1.0

結論:手軽さと引き換えに「スプレッド」と「出庫制限」がある

フリマアプリのメルカリには、アプリ内でビットコインを売買できる「ビットコイン取引」機能があります。メルカリの売上金やポイントを使って1円から購入できる手軽さが最大の特徴で、暗号資産取引所の口座を新たに開かなくても始められます。一方で、①取引手数料は無料でも売買価格の差(スプレッド)が実質的なコストになる、②購入したビットコインは他社のウォレットや取引所へ送金(出庫)できない、という2点は使う前に理解しておく必要があります。

この記事のポイント

- 最低1円から購入可能。メルカリの売上金・ポイント・メルペイ残高・銀行/ATMからのチャージで購入できる(メルカリ公式ヘルプ)。

- 取引手数料は無料だが、買値と売値の差=スプレッドが実質コスト。複数の比較サイトの検証では時期によりおおむね2〜6%程度と報告されており、通常の取引所形式(0.01〜0.15%程度)より割高になりやすい。

- 購入したビットコインは外部ウォレット・他社取引所へ出庫できない(メルカリ公式ヘルプ)。売却してメルペイ残高に戻す使い方が前提。

- 2024年2月から18歳・19歳も利用可能(成年年齢引き下げに伴う対応)。

メルカリのビットコイン取引とは

メルカリのビットコイン取引は、メルカリアプリ内の「おさいふ」から利用できる暗号資産の売買機能です。運営はメルカリグループの資金移動業・暗号資産交換業者が担い、通常の取引所と同様に本人確認(eKYC)とパスキー登録が必要です。最大の特徴は、フリマの売上金やメルカリポイントをそのまま購入資金に充てられる点で、暗号資産取引所に別途入金する手間がありません(メルカリ公式ヘルプ)。

ビットコインの仕組み自体を先に知りたい方はビットコインとは?、通常の取引所での買い方はビットコインの買い方を参照してください。

手数料の実態:「無料」表示とスプレッドの関係

メルカリ公式ヘルプは「ビットコイン取引時に手数料は発生しません」としつつ、「売買価格には購入価格と売却価格の差(スプレッド)が含まれています」と明記しています。つまり、明示的な手数料が0円でも、買値と売値の間に開きがある分だけ実質的なコストを負っているという構造です。

比較実質コストの目安備考
メルカリ(スプレッド方式)複数の比較サイトの検証でおおむね2〜6%程度(時期・相場で変動)明示的な取引手数料は0円。数値は非公式の検証値で、メルカリが公式に開示した固定料率ではない
一般的な取引所形式(板取引)概ね0.01〜0.15%程度別途、取引所への入出金手数料がかかる場合がある

スプレッドは公式に固定値が開示されているわけではなく、市場状況によって変動します。本格的に売買コストを抑えたい場合は、取引所形式(板取引)に対応した暗号資産取引所と比較検討することをおすすめします。

出金・出庫の制限:外部ウォレットへは送れない

メルカリ公式ヘルプで明確に案内されている重要な制限が、購入したビットコインを他社のウォレットサービスや暗号資産取引所へ送金(出庫)できないという点です。逆に、他社で保有する暗号資産をメルカリへ入庫することもできません。

利用できる出口は次の2つに限られます。

  1. 売却してメルペイ残高に戻す(メルカリでの買い物や、条件を満たせば銀行口座への振込に利用)。
  2. メルペイ残高からの銀行振込(別途振込手数料がかかる場合がある)。

つまりメルカリのビットコインは、「メルカリ経済圏の中で完結させる」設計になっています。ハードウェアウォレットへの移動や、他の取引所での売買・DCA積立などと組み合わせたい場合は、外部への出庫が可能な通常の暗号資産取引所を使う必要があります。自己管理の考え方はビットコインの保管・安全ガイド、少額から積立を始める方法は積立(DCA)のやり方も参考にしてください。

年齢制限・始め方の要件

メルカリ公式発表によると、ビットコイン取引機能は2024年2月から18歳・19歳も利用可能になりました(2022年4月の民法改正による成年年齢引き下げに対応したもの)。利用開始には、①メルカリアプリのアカウント登録、②パスキー登録(顔・指紋などの生体認証)、③本人確認(eKYC)の3つが必要です。国内の暗号資産取引所は原則18歳未満の口座開設を認めていないため、年齢要件は一般的な取引所とほぼ同水準です。他社の年齢要件との比較は何歳から買えるか(口座開設の年齢制限)にまとめています。

こんな人に向く/向かない

  • 向く:フリマの売上金を使ってごく少額から体験してみたい人、暗号資産取引所の口座開設が面倒に感じる人。
  • 向かない:スプレッドを抑えてコストを最小化したい人、購入したビットコインを自分のウォレットに移して自己管理したい人、まとまった金額を運用したい人。

よくある質問

Q. メルカリのビットコイン取引の手数料は高いですか? A. 明示的な取引手数料は0円ですが、売買価格に組み込まれたスプレッドが実質コストになります。比較サイトの検証ではおおむね2〜6%程度と報告されており、板取引形式の取引所(0.01〜0.15%程度)より割高になりやすいとされています。

Q. メルカリで買ったビットコインを他の取引所やウォレットに送れますか? A. できません。メルカリ公式ヘルプの案内どおり、購入した暗号資産は他社のウォレット・取引所へ出庫できず、売却してメルペイ残高に戻す使い方が前提です。

Q. 何歳から利用できますか? A. 2024年2月から18歳・19歳も利用可能になりました。利用にはメルカリアカウント・パスキー登録・本人確認(eKYC)が必要です。

Q. 出金できない・エラーになる場合はどうすればいいですか? A. 本人確認の不備や名義不一致、混雑などが典型的な原因です。取引所を横断した一般的な原因と対処はビットコインが出金できない原因と対処法にまとめています。

参考・出典

  • メルカリ公式ヘルプ「手数料(ビットコイン取引)」: https://help.jp.mercari.com/guide/articles/1343/
  • メルカリ公式ヘルプ「入出金機能(ビットコイン取引)」: https://help.jp.mercari.com/guide/articles/1356/
  • メルカリ公式ヘルプ「初心者ガイド(ビットコイン取引)」: https://help.jp.mercari.com/guide/articles/1473/
  • メルカリびより(公式)「ビットコイン取引機能が18歳、19歳の方もご利用可能になりました」(2024-02-14): https://jp-news.mercari.com/articles/2024/02/14/3e3879f6d1/

投資にあたっての注意

本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。ビットコインは価格変動やハッキング、紛失等のリスクがあります。投資判断はご自身の責任で、余裕資金の範囲で行ってください。税制・規制・各サービスの仕様は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式の一次情報をご確認ください。

Sources

  1. メルカリ公式ヘルプ「手数料(ビットコイン取引)」
  2. メルカリ公式ヘルプ「入出金機能(ビットコイン取引)」
  3. メルカリ公式ヘルプ「初心者ガイド(ビットコイン取引)」
  4. メルカリびより「ビットコイン取引機能が18歳、19歳の方もご利用可能になりました」

FAQ

メルカリのビットコイン取引の手数料は高いですか?
明示的な取引手数料は0円ですが、売買価格に組み込まれたスプレッドが実質コストになります。比較サイトの検証ではおおむね2〜6%程度と報告されており、板取引形式の取引所(0.01〜0.15%程度)より割高になりやすいとされています。
メルカリで買ったビットコインを他の取引所やウォレットに送れますか?
できません。購入した暗号資産は他社のウォレット・取引所へ出庫できず、売却してメルペイ残高に戻す使い方が前提です。
何歳から利用できますか?
2024年2月から18歳・19歳も利用可能になりました。利用にはメルカリアカウント・パスキー登録・本人確認(eKYC)が必要です。
出金できない・エラーになる場合はどうすればいいですか?
本人確認の不備や名義不一致、混雑などが典型的な原因です。取引所横断の一般的な原因と対処は「ビットコインが出金できない原因と対処法」も参考にしてください。
佐藤 健一
  • 暗号資産アナリスト
  • ビットコイン取材歴9年
  • 元金融メディア記者

2016年からビットコインを取材・解説。半減期、マイニング、各国規制、自己管理(セルフカストディ)に明るく、初心者にわかる説明を重視。

本記事は情報提供のみを目的とし、投資・金融・取引の助言ではありません。価格は参考値で古い場合があります。投資判断はご自身の責任で。